妊娠５ヶ月に入った戌の日(犬のお産が軽いことから)に、安産を願って岩田帯（岩のように強くたくましくという願いから）を巻きます。



神様の恵みを戴いて無事出産したことに感謝を捧げ、母子共々一家の幸福をお祈りします。



生まれた日から数えて７日目にお祝いをして、赤ちゃんの名付けを行います。
誕生後、およそ３０日前後または１００日前後に初めて神社に御挨拶して、赤ちゃんの健やかな成長をお祈りします。



生後１００日目か１２０日目に、一生食べ物に不自由しないようにという願いを込めて、赤ちゃんに初めてご飯を食べるまねごとをさせる儀式です。また同じ日に、衣服を白から色ものに戻す「色直し」をします。



生後初めて迎える節供をいい、女子は３月３日の上巳（じょうし）、桃の節供に、男子は５月５日の端午（たんご）、菖蒲の節供にお祝いをします。



昔は年齢を数え年で表していたので、初正月を祝いました。現在では満で数えるようになり、主に誕生日を祝うようになりました。満１歳の日に無事に育ったことを感謝し、これからも健やかであるようにと願ってお祝いをします。



七五三は奇数を縁起の良い数とした中国の陰陽五行説から出たもので、１１月１５日（旧暦）が陰陽道で１年中で最上の吉日だからです。（北海道では気候の関係から１ヶ月早い１０月１５日に行う習慣があります）３歳の男女子が髪置（かみおき）、５歳の男子が袴着（はかまぎ）、７歳の女子が帯解（おびとき）といい、神様にこれまでの成長を感謝し、これからの幸福を祈願します。本来は数え年で行いますが、過ぎてしまった場合は満年齢でも結構です。



春は保育園・幼稚園から始まって、小学校・中学校・高校・大学の入学と卒業の時期です。受験シーズンになると、神社には多くの受験生のお参りする姿が見られます。入学や卒業、また就職など生活環境が変わる際にも神社にお参りして、そのことを必ず奉告しましょう。



数えで１３歳になった少年少女が神社にお参りするものです。昔は、男女ともに１3歳が、正式な成人式を迎える前段階の重要な年と考えられていました。関西地方では盛んに行われています。



満２０歳になった青年男女を祝福するもので、古来は男子の初冠（ういこうぶり）や元服（げんぷく）、女子の髪上（かみあげ）や加笄（かけい）に由来します。２０歳になると親の許可がなくても結婚でき、また選挙権も得られるのですから、本当の意味での大人へのお祝いといえるでしょう。



いざなぎ、いざなみの二神の夫婦の道に倣った厳粛な人生の門出が結婚式。ひとつの縁が結ばれたことを感謝すると共に、長い人生を互いに尊敬しながら平和な家庭を作り上げ、子孫の繁栄をはかっていくことを神前に誓います。



結婚記念日を祝う習慣は欧米より伝えられたもので、最初は５年・１０年・１５年・２５年・５０年くらいしかありませんでした。日本では、明治２７年に明治天皇と昭憲皇太后の銀婚式（２５年）のお祝いが行われて以後、一般へと広まりました。



人生、山あり谷あり。古くから人々は豊富な経験に基づいて、特に気をつけなければならない年回りを厄年と呼びました。この年齢は、人生の中での大きな節目でもあります。神前でお祓いを受け心身とも清々しい気持ちで、神様の御加護のもとに正しく生きぬく信念を新たにしたいものです。



齢を重ね一定の年齢になると、人生の波路をはるかに越えて来たことを祝う、算賀、年祝、等と呼ぶ慣わしがあります。それぞれのお祝いの年には、無事に人生を送れたことへの感謝と喜びを神様に奉告しましょう。



神道では死者を命（みこと）とあがめて、祖先の神々と共に家の守護神として祀ります。